羊水

2月1日に、レコーディング開始!と宣言しましたが、

3日経ち、現在完成まで早くも残り20%くらいかと思います。

というのも、実は昨年5月8日以降、ずっと作曲とレコーディングを行っていて

溜まった膨大な音源を「整理する」だけだったのです。

でも、レコーディングした音源が、莫大な量あったため

どんな風に進むか、皆目見当がつかない状態だったのですが、

思いの外すんなりと次のアルバムのトーンが現れてくれて

曲のセレクトが終わり、後は8th MAY(酒本信太)がミキシングとマスタリングをするのに

横に張り付いて、じっと聞く、という作業が始まります。

ここからは、PCを前にじっと集中する時間が重なるので

あまり根を詰めないようにしながら進めたいと思います。

私は、次のアルバムへ向けてこの数日、気持ちをまとめているあいだに

またいろいろなことを発見し、体験し、学びました。

IRIS SUNの音源は全てワンストロークスケッチ、一筆書きで作っています。

ピアノと歌を集中して一気に「だす」という、言葉で表現するのが難しいのですが、

ともかく、そういった手法で制作しています。

だいたい一度、集中すると45分から1時半くらい、信太と一緒に

ピアノとマイクに向かい、一気に編み上げます。

先日リリースしたEP “OI”に収録した5曲は私にとって、

名前がつけられる、曲としてはっきりしたものがほとんどでした。

いままでずっと、その周りを羊水のように包み込んでくれていた音や声は

記憶にも残らず、置き去りにしていました。

その部分も含めて、これまでレコーディングしたものを聞き返したときに

私はその羊水の部分の響きの静謐さや、神聖さに打たれました。

ピアノと声がひとつに溶け合い、雨や鳥の声も溶け合い

歌った記憶が一切ないフレーズが

山のように録音されていました。

次のアルバムには、この、赤ちゃんを包み込む羊水のような

あたたかな水を、作品集としようと決めました。

いままで作ったどのアルバムよりも、ささやかなものになるような気がします。

そして、いま私がもっとも聴きたい音楽になるような気がします。

3月頃にはお届けできるかな、と思います。

春にこの音源をリリースできることがとてもうれしいです。

また、近況をご報告いたしますね。

Mai Shinta